『フラボーイ」〜いわき男子高校演劇部奮闘記 


【物語】
いわき男子高校演劇部は、毎年夏の全国高校演劇フェスティバルで連続優勝する歴史ある実力校。

しかし、
今年は昨年までの優秀な先輩が卒業して残された男子部員はたったの3人。
その上まだ上演演目も決定していない危機的状況。


そして、

3月11日の放課後。まだ遅々として進まない台本会議を新部長の平一(タイラハジメ)や部員達が開いているとき大地震が発生し、校舎は半壊、いわき海岸に大津波が押し寄せ、小名浜や四倉などで数百人の犠牲者が出てしまう。
その中には、常磐ハワイアンズに就職した講師を勤めた湯本先輩の名も含まれていた。
「湯本先輩まで…」
優しかった湯本まで失い愕然とするハジメ達

そして翌日には福島第一原発が爆発する大惨事が起きる。

未曾有の大災害に見舞われ絶望感に陥るいわき、始め東北全体の人々。
当然、演劇フェスティバルどころではない。

今年はいわき男子高校演劇部不参加やむ無し

の決断を顧問が下そうとした時、ハジメ達が絶対に出場すると発言する。
「湯本先輩の志受け継いで、フラガールの向こうはって、フラボーイやっぺ!」

タイトルは『フラボーイ』!!

「いわきを俺らの手で元気にすんだよ」とヘタレ三人組は、

山積する困難を抱え、敢然!? と立ち上がった。

そして彼らの元に、次第に集まってくるヤンキーやバレー部員、アニオタ、引きこもり少年や、いじめられっ子に、いじめっ子。

みんなそれぞれ大震災の被害を受けた少年達だ。


早速舞台猛稽古が始まったはいいが、早くも少年達の挫折が始まる。

再び、焦燥に苛まれるハジメや部員達。

果たして、いわき男子高校演劇部は、
夏のフェスティバル上演に参加出来るのか…!!


泣いて笑って
歌って踊って
みんなが元気になる物語
『フラボーイ』

 
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